様々な患者が来る歯科医院
最終更新日 2024年10月9日 by wardon
人間は、生きていると様々な病気にかかります。
中でも歯の病気はそのまま放っておくことができず、定期的に治療をすることが必要です。
風邪など引いた場合のように、時間の経過とともに完治していくならば良いですが、歯科医院に通わなければいけない患者さんの多くは、そのままの状態で放置しておくと自然治癒は期待できずますます悪くなります。
そのような意味において、歯科医院の存在は非常に大きいと言えるかもしれません。
では、いったいどのような人が歯科医院に通うことになるのでしょうか。
今回はその実態を少し見ていきます。
1番多いのが虫歯
まずは、1番多いのが虫歯になるわけです。
虫歯は、子供から大人まで様々な人が来ます。
特に最近は、甘い食べ物が普及しており気軽に購入することができるのが特徴です。
そのため、少し油断をしただけであっという間に虫歯になってしまう人も少なくないといえます。
30代以上の人は、子供の頃にフッ素を塗っていなかったため虫歯になる人が多い傾向にありました。
ですが、最近は子供の頃からフッ素を塗っていることが多いため定期的に歯医者に来ていれば虫歯になる事は少なくなっています。
親の世代は、虫歯で苦しんだ人も多いことから自分の子供にはそのような思いをさせたくないと言う気持ちもあり、丁寧に歯磨きをしようとすることも虫歯が少なくなった理由の1つかもしれません。
虫歯の治療について
虫歯の治療もいろいろなものがありますが、基本的に表面的なものに関しては、少し削るだけで何ら問題はありません。
つまり麻酔などを使わなくても、それほど痛みが伴わないケースもあります。
ある程度のところまで行っている場合には、麻酔を使わないと痛みを我慢できないことも考えられるわけです。
このような場合には、麻酔の注射を2本から3本入れて、痛みを緩和させた上で治療します。
最近は、麻酔の注射針を入れるのも、しびれ薬などを使っているため注射の痛み子が伴わないことが多いです。
悪化すると、神経を抜かなければならなくなります。
虫歯に侵食された神経は、そのままの状態だと腐ってしまうため早めに抜いておくことが必要です。
その状態で放置すると、他の神経まで異常をきたし、最終的には脳とつながっているため頭の神経までおかしくなってしまい、命の危険性子があるといえます。
もちろんその段階まで至ると言う事は、相当痛みを我慢しなければならないためそうそう命に関わる事はありませんが、なるべく早い段階で治療をした方が賢いといえます。
親知らずに関しては、基本的に治療することができません。
この場合には、虫歯になった時抜くしか方法がなくなります。
歯周病などの病気になった場合
虫歯以外で通うことが多いのは、歯周病などの病気になった場合です。
10代から20代の人が歯周病になるケースは非常に少ないですが、40代以降になると歯周病の可能性が少しずつ高くなります。
60歳位まで行くと、さらに高くなるため、高齢者で歯医者に通っている人の多くはこの歯周病が原因かもしれません。
歯周病は、歯磨きをしない状態が続くとなりやすくなります。
歯茎のところに食べかすなどが残った状態で眠ると、それがやがて歯茎に悪い影響を与え少しずつ下がってきます。
人間の歯は骨とつながっていますが、それを支えているのは歯茎の部分です。
これが少しずつ下がってきて面積が少なくなると、歯が表面に出てくるため抜けやすくなるわけです。
つまり樹木で言えば根っこが生えている土の部分が少しずつなくなり、猫がむき出しの状態になるようなものです。
大きな風や大雪などが降った場合には、倒れる可能性が高くなるのと同じと言えるかもしれません。
ブラッシングをする場合でも適切な処置を施すことが必要
基本的にブラッシングをすることにより防ぐことができますが、ブラッシングをする場合でも適切な処置を施すことが必要です。
例えば、固めの歯ブラシでゴシゴシと毎日強めに磨いてしまうと歯茎が下がってくる可能性が高いわけです。
そのため、ある程度の年齢になったら、ブラッシングの回数も重要ですが同時に柔らかめの歯ブラシを使うと良いでしょう。
歯周病がさらに悪化して歯槽膿漏になると、歯が抜けてくる現象が生じます。
そうなると、入れ歯にするしかありません。
部分的に入れ歯を使うならば良いですが、全体的に歯槽膿漏が進むといよいよすべての歯を入れ歯に交換しなければならなくなります。
硬いものを噛むことも難しくなり、食べ物も制限されるため要注意です。
それだけでなく、顔の形が変わってしまうケースも少なくありません。
まとめ
歯科医院の中でも、矯正歯科医が在籍しているところは矯正歯科を行ってくれます。
矯正歯科とは、歯並びが悪い人にブリッジなどをつけて歯並びを良くする治療方法になります。
この治療方法は、すぐに終わるわけではなく、1年から2年あるいはそれ以上の時間をかけて行うため、かなり長期化することを考えておかなければいけません。
昔は金属の部分が表面に出ていたため非常に目立ちましたが、最近は裏側に金属をつけることにより表面が目立たないものが増えてきています。